1.  支部長挨拶  関東支部長 伊藤 厚雄 (合化 ’81)

会員の皆様こんにちは、6月4日の総会において支部長の大役を仰せつかった
伊藤厚雄です。これから皆様の期待に答えられるように頑張る所存です、支部の
活動、行事、総会を魅力的なものとし、皆さまがより多く参加されるものにしたいと思います。

関東支部の行事には、2008年6月の設立総会より参加させていただきました。東京一ツ橋の学士会館での会場の晴れやかな雰囲気を今でも覚えています。会場で多くの先輩と話ができたことが、その後の
励みになりました。 当時50歳の自分にとって、仕事への取組み、家族を守ること、近所付き合いなど、大人になる上で、舵を切替えるタイミングにありました。 会に参加し、多くの方と交流させていただき、何気ない会話の中で、心に沁みるひとことを幾つも戴くことができました。 血縁地縁並びに仕事関係でのネットワークで得るものとは違うものでした。 また、学生時代を振り返る機会ともなりました。 そして、鵜飼いなど豊かな伝統文化と自然に恵まれた山紫水明の地、その岐阜での日々を思い出し、それを宝物と思うようになりました。 そんなことが、総会への参加を躊躇うことなく続けられた私の原動力と思います。

関東支部の設立からの14年間は社会において激変の時代だったと言えます。 一年後は米国発のリーマンショックによる経済の混乱から、それまでの日本企業が持つ、「より高品質の製品を世界の市場へ」の事業モデルが破綻し、私たち工学部の就職先企業の経営環境が悪化し、研究開発投資が抑制されました。 そして、2011年には東日本大震災が発生し、これまでの延長線で技術の発展と経済及び社会を見通すことができなくなりました。

さらには、2019年に発生した新型コロナウイルス感染症は、未だに社会活動に影響を与えています。第13回総会第14回総会ともに会員の出席を伴う会場利用による総会は計画されましたがコロナ症
感染リスクを考慮して、中止となりました。 2022年6月の第15回総会は、総会の審議は会員への書面審理とすることで、会員によるオンラインでの開催とした第15回の総会が開催されました。総会が開催されたこと、中筋、柴橋両氏による講演会が成功裏に行われたことは大変な成果でした。

一方、母校においても大きな変革がありました。2004年から国立大学法人となりました。 大学病院の黒野地区への移転、その後に、岐阜薬科大学の一部施設(本部キャンパス)の移転、残る三田洞キャンパスの施設移転が2027年を目途に移転の計画が進んでいます。 一方、名古屋大学との間では、両国立大学法人の統合化に向けた協議を2018年に開始し、2020年4月の東海国立大学機構設立により統合されました。

関東支部は、この間、歴代の支部長、事務局長、役員・委員の方の尽力で総会が開催されてきました。これは、大きな成果だと思います。 この大きな成果を土台に、第15回総会において、先代の堀尾支部長よりバトンを受けました。そのバトンの重さを身に感じ、これからの関東支部の発展に向けて尽力してまいります。

今後コロナ感染症への対策が進み、行動制限がさらに緩和されれば、2023年6月3日(予定)には、第16回の総会を会員の皆様での対面による開催にできます。 会員の皆様が、より多く集い、交流の輪が広がるように、この関東支部を盛り上げて行きたいと思います。 総会に参加される皆様がより多彩な交流ができることを楽しみにしております。